「金」は日干が庚・辛になりますが、精錬される前の金と精錬させた後の刀やダイヤモンドなどを指しています。
ただどちらも、命式が身中でなければバランスの取れている状態では存在できず、様々な影響が出てきます。
また、身中であっても大運などの影響で、身旺になったり身弱になったり変化していきます。
「強金 比肩大過」
自己中心的なところがあり、考え方も極端になりやすい。
他人への思いやりの気持ちを意識すると運勢は上昇していきます。
用神:水を見て金の秀気を漏らしたり、火を見て剋制されることを喜びます。・・・(甲・甲・癸)
「弱金」
引っ込み思案で消極的になりやすい。
積極性を出し、友達を増やしていくと運勢は上昇していきます。
用神:比肩があって、弱金を扶助することを喜びます。・・・(通根・通根・庚)
「沈金 食傷大過」
何事も中途半端になりやすく、依頼心も強い傾向があります。
人からの評価をあまり気にしないようにすると、運勢は上昇していきます。
用神:甲木によって土を制する、又は比刧で埋金を解くことを喜びます。・・・(甲・庚)
「欠金 財星大過」
理屈っぽいく、一獲千金を狙うところがある。
着実に生きていくと、運勢は上昇していきます。
用神:比刧の扶けを喜びます。・・・(庚・庚)
「熔金 官星大過」
焦ることが多く、自分を見失うことがある。
トラブルを注意して慎重に行動すると、運勢は上昇していきます。
用神:比刧の運を好み、水運が来て火を制する事を喜びます。・・・(通根・庚)
「埋金 印星大過」
自信家のわりに行動は消極的、頭で分かっていても行動できない。
現在の状況を客観的に判断し、どう行動するのがベストなのかを見つけると、運勢は上昇していきます。
用神:戊で水を制すを喜び、又は甲で水を吸収し丙で水を温め、中和を得るを喜びます。・・・(通根・甲)
どの五行にもある程度言えることですが、比肩や印星が大過していると身旺の行動をとることになります。
ただ、通根や月令の有無で、心の強さは決まります。